目的に合わせて選ぶ!ヨガとストレッチの違いと効果的な取り入れ方

目的に合わせて選ぶ!ヨガとストレッチの違いと効果的な取り入れ方

ヨガとストレッチ、どちらも身体を伸ばすという特徴が似ていますよね。
そのため、どっちか始めたいけどどう違いがあるのかわからないから選べないと悩む人もいらっしゃるのではないでしょうか。

一見似ているように見えるヨガとストレッチですが、実は目的ややり方、効果にそれぞれ違いがあります。
そこで本記事では、ヨガとストレッチの違いと効果的な取り入れ方についてお話します。
この春ヨガとストレッチのどちらを始めようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「ルーツ」が違う

そもそも「ルーツ」が違う
身体をぐっと伸ばす動きを取り入れているところがよく似ているヨガとストレッチですが、実は生まれた背景も、歴史もそれぞれ異なります。

ここではヨガとストレッチのルーツの違いについてお話していきます。

ヨガのルーツ

ヨガのルーツは古く、その歴史はなんと約4500年前、インダス文明時代の古代インドにまでさかのぼることができるそうです。
インダス文明の遺跡として有名なモヘンジョ・ダロでは、いろいろなポーズをとったり瞑想したりする神像が数多く発見されているのだとか。

現在では心身の健康法として広まっているヨガは、日本においては座法や呼吸法、瞑想法を重視して座ったまま行う静的ヨガの一部が座禅として中国から伝わったのが始まり。
ポーズをとりながら正しい呼吸法を行うのが主流の現在のヨガは、13世紀ごろに生まれたハタ・ヨガがベースとなっているといわれています。

ストレッチのルーツ

ストレッチは日本語で「伸ばす」という意味を指します。
ストレッチの起源は、1970年代にアメリカ人のボブ・アンダーソンが著書の「STRETCHING(ストレッチング)」の中で急激に筋肉を動かすことの危険性と説き、柔軟性を高めるための運動として提唱したのが発祥だと言われているのだとか。

この運動方法が日本に伝わり、現在のストレッチになったのだそうです。

ヨガとストレッチの大きな違いは「目的」

ヨガとストレッチの大きな違いは「目的」
身体を伸ばすという点では似ているヨガとストレッチ。
では何が違うのかというと、実は行う目的に大きな違いがあります。

ヨガはもともと呼吸法や瞑想から派生したもの。そのため、心の調子を整えることを一番の目的としています。
それに対しストレッチは運動として生まれたものであるため、身体のコンディションを整えることを目的としています。

それぞれの目的は一体どういうことか、具体的にお話していきますね。

ヨガの目的

ヨガのルーツは古代インドにあるとお話ししましたが、古代インドにおいてヨガは心を落ち着かせるための修行の一つとして行われていました。
そのため現在でもヨガの最終的な目的は、心を落ち着かせメンタル面での調子を整えることにあります。

ヨガでは心を落ち着かせるために深い呼吸を行うことが大切という考えがあり、その深い呼吸を行うためには理想的な姿勢をとることが必要だと考えられているのだとか。

またヨガポーズには約8400万種類と言われるほどたくさんのポーズが存在しますが、これらは身体の癖や歪みを整えることで筋力をつけ、理想的な姿勢をとるために行われるものなのだそうです。

つまりヨガがストレッチのように身体を伸ばしたりするのは、あくまで最終目的である心の状態を整えるために必要な深い呼吸を手に入れる過程で発生するものであって、手段に過ぎないということですね。

ストレッチの目的

ストレッチは、筋肉の予防や疲労回復、ストレス解消、運動のパフォーマンスを上げるための柔軟性の向上など身体のコンディションを整えることを目的として行われます。

また、ストレッチでもヨガと同じく呼吸を止めないように行うことが大切ではありますが、ヨガの方がより呼吸を重視しているという点でも異なります。

ヨガとストレッチでは、「効果」にも違いがある

ヨガとストレッチでは、「効果」にも違いがある
ヨガもストレッチも結果的に体の柔軟性を高める点では共通していますが、一方で異なる効果もあります。

ヨガの効果

ヨガがポーズをとるのは深い呼吸をするために理想的な姿勢を作ることにありますが、これらのヨガポーズをとることにより筋肉が伸びるため柔軟性が向上する効果が期待できます。
それにプラスして、ヨガを行うことで骨盤が整い姿勢が良くなったり、代謝が上がりダイエット効果が得られたりすることも。

一方精神面では、ヨガの深い呼吸により交感神経と副交感神経のバランスが整えられるため、ストレスの緩和や心身のバランスの改善、集中力の向上など様々な効果が期待できます。

ストレッチの効果

ストレッチで筋肉を伸ばすと柔軟性が高くなるため、関節の可動域が広がり怪我の予防や運動のパフォーマンスが向上につながる効果が期待できます。
筋肉をしっかり動かすことで血行が良くなるため体が温まり、デトックス効果も得られるのだとか。

また、ストレッチは身体的な効果が多いイメージですが、副交感神経が優位になるためリラックス効果も期待できるなど精神的な面でも違いが見られます。

ヨガとストレッチどっちを選ぶ?

ヨガとストレッチどっちを選ぶ?
ヨガとストレッチ、どちらにも良さがあるため選ぶのが難しいという人も多いのではないでしょうか。
そこでここではヨガとストレッチの選び方についてお話します。

ヨガがおすすめな人

身体の柔軟性高めるのに加え、心を落ち着かせたい、緊張をほぐしたい、ストレス解消をしたいといった精神面での効果も期待するなら、ヨガがおすすめです。
ヨガの深い呼吸が心の調子を整える手助けをしてくれるので、心身の安定やストレス解消、リラックス効果が期待できるのだとか。

また、ストレスを抱えたまま生活すると体の免疫機能が低下し風邪を引きやすくなってしまうこともあるので、普段ストレスを抱えている人にはおすすめです。

また、ヨガはゆったりとした時間の中で行うことで効果を発揮するため、毎週平日や週末にある程度まとまった時間を取れる人が向いています。

ストレッチがおすすめな人

ストレッチには筋肉に直接アプローチして身体の柔軟性を高める他、血行を促進したりする効果があるため身体を柔らかくしたい方や肩こり腰痛などの症状がある人におすすめです。

また、普段忙しくて時間がない人にもストレッチが向いています。
なぜならヨガを行う場合は程度時間をかけてゆっくりとポーズをとる必要があるのに対し、ストレッチは気になる部分の筋肉に限定して身体を伸ばすことが可能だから。

お風呂から出た後や寝る前などのちょっとしたすき間時間で行うことができるので、ヨガを行う時間は取れないけど身体のケアをしたいという人にぴったりです。

まとめ

目的に合わせて選ぶ!ヨガとストレッチの違いと効果的な取り入れ方
今回はヨガとストレッチの違いと効果的な取り入れ方についてお話しました。
身体を伸ばすという点では似ているヨガとストレッチですが、その目的や効果には大きな違いがあります。

主に身体を整えるのに重きを置き、筋肉を伸ばすことで身体の柔軟性を高めたり血行を改善し、疲労回復やリハビリ効果、肩こり腰痛の緩和が期待できるストレッチ。
身体の柔軟性など身体のコンディションを整える効果もあるが、ストレス緩和やリラックス効果など心の調子も同時に整えるヨガ。

自分にどちらが合っているかは目的や体調、ライフスタイルなどを考慮して選んでみてください。

どちらか片方だけを取り入れるのも良いですが、おすすめなのはその日の気分や体調に合わせて目的と合う方を選択すること。
ぜひ楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。

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